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👶手足口病~夏に流行しやすい子どもの感染症①~

[2025.08.06]

みなさんこんにちは、カーサファミリークリニックです🏠

夏になると保育園や幼稚園でよく耳にする「手足口病」について説明します!

 

手足口病の原因ウイルス

原因となるのは主にエンテロウイルス属のウイルス(コクサッキーウイルス/エンテロウイルス)です。
ウイルスの種類によって症状の強さや出方が異なります。名前の通り手・足・口の中に発疹や水ぶくれができる、子どもによくみられる感染症です。

乳幼児~小学校低学年くらいまでの子どもに多く見られます。

 

どんな症状が出るの?

  • 口の中(舌・頬の内側・のど)に小さな水ぶくれ→口の中が痛くて飲んだり食べたりしづらくなることもあります。
  • 手のひら・足の裏などに発疹や水ぶくれ→特に乳幼児では、おしり(臀部)や体幹(胸・背中)・膝・肘周辺にも発疹が見られることがあります
  • 発熱(38℃前後)や全身のだるさ、食欲低下

重症化に注意すべきサイン

手足口病は多くの場合軽症で済みますが、まれに重症化することがあります。

次のような症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診してください:

  • 熱が続く(38℃以上が3日間以上)

  • 水分が全くとれず、尿が普段の半分以下

  • ぐったりしている・反応が鈍い

  • 嘔吐や繰り返す下痢

  • けいれんや意識の低下

  • 呼吸が速い・苦しそうにしている

特にエンテロウイルス71型による感染では、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。

 

診断と治療

医師が発疹の特徴と分布、口の中の様子、症状の経過などをもとに診断します。多くの場合、血液検査やウイルス検査は必要ありません。

手足口病には特効薬はありません。症状をやわらげながら、自然に回復するのを待つ治療になります。

▼主な対処方法

  • 発熱や痛みに対して解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)の使用

  • 水分(OS-1, アクアライトなど)補給をこまめにする

  • 食べられないときは無理せず、ゼリーやなど喉ごしの良いものを(ミルクは飲めていればOK)

登園・登校はいつから?

学校保健安全法では出席停止の感染症には含まれていません。ただし、発熱や口の痛みで食事や活動ができないうちはお休みをしましょう。医師に相談してから、登園・登校することが望ましいです。
また、園や学校によって対応が異なる場合があるため、確認しましょう。

 

家庭での注意点

ウイルスは飛沫・接触・便を通じて感染します。発症後もウイルスが便中に2~4週間程度排出されるため、手洗いはしっかりしましょう。

まとめ

手足口病は子どもに多い感染症ですが、多くは数日~1週間で自然に治る病気です。しかし、脱水症状や発熱が続く、ぐったりする様子がある場合は、早めに受診しましょう。

ご不安な場合は、いつでもご相談ください。当院では、症状に合わせたアドバイスや必要なケアをご案内しています。

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