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院内処方について

院内処方とは

院内処方とは、診察後にクリニック内で直接お薬を受け取ることができるしくみです。一般的な「院外」処方では、診察後に処方せんを受け取り、それを持って薬局へ行き、お薬を受け取る必要があります。一方で、「院内」処方では、クリニックで診察とお薬の受け取りが一度に完了するため、患者さんにとってよりスムーズな受診ができます。また、トータルで考えた時の患者さんの支払うコストも安くなります

しかし、院内処方にはメリットもデメリットもあるため、次の項目でまとめたいと思います。

院内処方のメリットとデメリット

患者さまのメリット

待ち時間が短くなります

診察後に薬局へ行く手間がなく、クリニック内でお薬をすぐに受け取れるため、時間を有効に使えます。体調がすぐれない時や小さなお子さん連れの方、足腰の悪い方にとって、移動せずにそのままお薬を受け取れることもできます。診察後数分でお渡し可能です

トータルでかかる費用が減らせます

院外処方では、調剤薬局での調剤基本料などが別途かかりますが、院内処方ではそれらの費用が不要なため、自己負担額が軽減されることが多いです。3割負担で500~1000円の差があることが多いです。

医師と直接相談しながら薬を受け取れます

お薬についてもし疑問があれば、院内で再度医師に確認できるため、安心して服用できます。

患者さまのデメリット

薬の種類に制限があります

薬局とはちがい、クリニック内で取り扱うお薬には限りがあり、一部の専門的な薬や特殊な調剤が必要な薬は、院外処方での対応が必要になることがあります。また、当院では、国の基本方針に則り、原則としてジェネリック医薬品を採用しております。そのため、先発医薬品をご希望の場合でも、対応が難しいことがございます。

他院処方との飲み合わせチェックが効きにくい

院外処方では医師と薬剤師がそれぞれ処方をチェックするため、ミスを防ぎやすい側面があります。一方、院内処方ではクリニック内でチェックを徹底する必要があります。

医院のメリット

薬の差益が利益となることがあります

院内処方が主流だった昔はクリニックの収益の多くを占めていましたが、今は薬の納入価と販売価格にほぼ差がなく、利益はほぼゼロなのが実情です。

医院のデメリット

  1. 処方されない薬があれば在庫リスクが出る
  2. 調剤の人件費が追加でかかる
  3. 保管スペースが必要

 

色々とまとめさせていただきましたが、患者さまにとってはメリットが大きく、医院にとってはメリットはあまりないシステムであることがわかります。

 

当院が院内処方をしている理由

しかし、当院が最初から院内処方を採用した理由が2つあります。

1つ目は、利便性です。

当院の近隣にも薬局はありますが少し離れています。風邪をひいていて辛かったり、小さなお子さんをお連れであったり、足腰が悪く移動が大変な患者さまのご負担を少しでも軽くしたいという思いで、院内処方を採用しました

2つ目は、医療費です。

コロナが明けてから物価高のため、様々なものの値段が上がり、家計を逼迫してきていると思います。色々なところで節約を強いられていると思いますが、医療の値段は決まっているため、なかなか節約ができないと思います。

そこで、院外処方を行う時にかかる追加の医療費を減らすことで、患者さんのみならず国全体の医療費をのことも考えて診療をしたいと思っています

 

患者さまへのお願い

当院では、患者さんに安心して院内処方をご利用いただけるよう努めております。以下の点について、ご理解とご協力をお願いいたします。

  1. ジェネリック医薬品を基本的に扱っています
    当院では国の基本方針に則り、原則としてジェネリック医薬品を採用しております。そのため、先発医薬品をご希望の場合でも、院内処方では対応が難しいことがございます。また、ジェネリック医薬品の流通が悪く、時折メーカーが変更することがあります。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
  2. 処方されたお薬の確認をお願いします
    お薬をお渡しする際には、内容や服用方法を説明いたします。私共もダブルチェックをして間違いのないように調剤をしますが、患者さまご自身でもお薬の確認をされてからお受け取りください。また、安全面などから帰宅後にはお薬の変更ができないことをご了承ください。もし、不明な点がございましたら、必ずその場で医師またはスタッフにご確認ください。
  3. 長期処方(31日以上)ができません
    当院では限られたスペースで処方の管理を行なっています。在庫の兼ね合いで一度の大量の処方をお受けすることができません。31日以上処方希望の場合は、原則として院外処方箋での処方をお願いしております。
  1. お薬手帳は必ず医師に見せてください
    他院処方との飲み合わせの確認は必要です。お薬手帳がない場合は、飲み合わせの安全性が確保できなくなります。また、特殊なお薬を飲まれている方は、専門の薬剤師に確認してもらった方が安全であるため、院外処方を提案させていただきます。

 

まとめ

当院では、患者さんの利便性、コストの面から院内処方を採用しておりますが、残念ながら全ての方にご対応出来るわけではありません。クリニック内で完結する必要があるため、色々とご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご了承いただけますと幸いです。

院外処方箋の発行ももちろん対応しているため、かかりつけ薬局やかかりつけの薬剤師さんと相談したい場合は、遠慮なくおっしゃってください。

 

患者さまに安心して受診していただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。今後とも末永どうぞよろしくお願います


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