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動悸

動悸とは

動悸とは、心臓が通常よりも早く、または強く鼓動していると感じる症状のことです。多くの場合、一時的な体調の変化やストレス、運動などで起こりますが、場合によっては心臓の病気であったりや内分泌の病気(特に甲状腺の病気)、精神面のトラブルのサインであることもあります。

動悸の原因となる病気

動悸が現れる原因はさまざまで、以下のような病気が考えられます。

  • 不整脈: 心房細動や期外収縮、房室ブロックなど、心臓のリズムが乱れる状態

  • 心臓疾患: 狭心症、心筋梗塞、心不全などの心臓に関する病気

  • 内分泌疾患: 甲状腺機能亢進症(特にバセドウ病)、更年期障害などのホルモンバランスの乱れ

  • 精神的要因: ストレス、不安障害、パニック障害など

  • その他: 貧血や低血糖、薬剤の副作用なども動悸の原因となる場合があります

動悸の検査方法

動悸の原因を調べるためには、次のような検査が必要です。

  • 問診や以前かかったことのある病気の確認: 生活習慣や家族歴、症状の出現時期などを詳しく聴取知ることである程度動悸の病気の原因が同定できます

  • 心電図検査: 心拍リズムや異常を確認するための基本的な検査

  • 24時間ホルター心電図: 24時間心臓のリズムを記録し、動悸が起きた時の心電図を記録することで主に不整脈の病気を見つけることができます。当院では、ホルター心電図を複数台導入しており、通常の病院クリニックとは異なり、外した直後に院内で解析を行い即日結果をお伝えすることができます。これにより、より早期に不整脈の診断と治療に結びつけることができます。

  • 血液検査: 甲状腺やミネラル、貧血があるかどうかなどを確認します

  • 超音波検査(心エコー): 心臓の構造や機能の異常を評価します。こちらも即日結果のご説明や検査を行いながら患者様用モニターをご参照していただけます。

心臓エコーはエコーの機械と反対側を向いて行うため、壁側に患者様モニターをご用意しました

治療法

検査の結果、動悸の原因が特定された場合、次のような治療法が必要になってくることがあります。

  • 薬物療法: 不整脈に対して抗不整脈薬、バセドウ病に対する治療薬、貧血改善薬など

  • 生活習慣の改善: 規則正しい生活、適度な運動、ストレスマネジメント、カフェインやアルコールの制限も非常に重要です

  • カテーテルアブレーション: 特定の不整脈に対する治療として、異常な電気信号の発生源を焼灼する治療があります。これは総合病院での治療になるため、病気の状態に応じて病院をご紹介させていただきます。

検脈

検脈(けんみゃく)とは、手首などの脈拍を触診することで、心臓のリズムや力強さを把握する方法です。動悸についても症状は様々で、「速くなるのか」「乱れているのか」「飛ぶ感じなのか」「遅いのか」「強い鼓動なのか」などご自身で検脈を行うことで医師が「どんな動悸」なのかを把握し、原因の特定に繋げやすくなります。以下のような方法で行います。

手首の内側(親指側)を静かな状態で軽く触れてみてください

ドクドクと鼓動を感じることができます

この鼓動が乱れているのか、速いのか、強いのかを感じ取ってください。動悸を感じたときに速やかに行なって、どのようなリズムになっているかを確かめてみてください

マジックで書いているあたりによく触れるところがあります

まとめ

動悸は、日常生活の中で感じる一時的な症状である場合もあれば、重大な病気のサインであることもあります。正確な原因を特定するために、問診や様々な検査が必要です。症状が頻繁に現れる場合は、早めにクリニックを受診し、適切な治療と生活習慣の改善を行うことが大切です。当クリニックでは、丁寧な問診や即日解析を行えるホルター心電図や心臓超音波などを利用して動悸の原因を速やかに検査できる体制を整えております。

何かご不明点などあれば当院までお問い合わせください。

記事執筆者

カーサファミリークリニック
院長  三浦 光太郎
 循環器内科専門医 総合内科専門医

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