喘鳴(ゼーゼー)・気管支喘息
喘鳴(ゼーゼー)・気管支喘息とは
「ゼーゼー」という音は、気管支が狭くなり、気道に炎症が生じているサインです。
喘息の原因
- 風邪や感染症
- 季節や天候の変化
- ダニ・ホコリ・ペットの毛・タバコの煙などの環境要因
- 運動
喘息は、繰り返すことで慢性的な炎症を引き起こし、症状が悪化します。早期治療により症状をコントロールできます。
1. ゼーゼーが起きた時の治療
発作時には吸入(β2刺激薬:メプチン・ベネトリンなど)を使用します。ただし、風邪による一時的なゼーゼーには効果が低いことがあります。呼吸状態や酸素飽和度(SpO2)を確認し、必要な治療を行います。
2. 喘息の診断・治療
問診でゼーゼーの経過を確認し、必要に応じて皮膚テスト・血液検査を行います。
喘息と診断された場合は、吸入ステロイドやロイコトリエン受容体拮抗薬を毎日使用し、気道の炎症を抑えます。乳児も使用可能なスペーサーを使った吸入指導を行います。
半年以上発作がなければ、吸入ステロイドの減量・中止を検討します。
3. 喘息の予防
- ダニが多いカーペット・ぬいぐるみの除去、こまめな掃除
- 家族の禁煙
- 吸入ステロイドを継続することが重要
参考文献:環境再生保全機構 ぜん息のパンフレット
この記事を書いた人
カーサファミリークリニック
副院長 三浦陽子
小児科専門医・アレルギー専門医