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皮膚プリックテスト

皮膚プリックテスト(スキンプリックテスト)とは?

皮膚プリックテストは、即時型食物アレルギーの診断に用いるアレルギー検査のひとつです。採血を必要とせず、痛みが非常に少ないため、乳児や小さなお子さん、採血が難しい方に特に適した検査方法です。結果は約15分で確認でき、当日中にお伝えすることができます。

検査の流れ

① 液を腕に垂らす
アレルギーの原因となる物質(抗原)が含まれた液、ヒスタミン液(陽性対照)、生理食塩水(陰性対照)を、それぞれ腕の内側に垂らします。

② 軽くつつく
液を垂らした箇所を専用の細い針で軽くつつき、皮膚に小さな傷をつけます。チクッとする程度の刺激で、ほとんど痛みはありません。

③ 15分間観察する
そのまま約15分間待ちます。アレルギー反応がある場合、液を垂らした部位が小さな蕁麻疹(膨疹)のように腫れてきます。この腫れが陽性の判定基準となります。

④ 結果の確認
膨疹のサイズを計測し、陽性・陰性を判定します。結果はその場でご説明します。

Prick to Prick法とは?

市販の抗原液では検査できない食物については、「Prick to Prick法」という方法で検査することができます。アレルギーが疑われる生の果物や野菜などの食材に直接針を刺し、その針で皮膚をつつく方法です。特に、血液検査では検査できない項目や花粉-食物アレルギー症候群(もも・りんご・キウイなど)の診断に有用です。

血液検査との違い・使い分け

  皮膚プリックテスト アレルギー血液検査(特異的IgE)
結果が出るまで 約15分(当日) 約1週間
痛み ほぼなし 採血あり
乳児への対応 適している 採血が難しい場合あり
数値での評価 できない できる(クラス0〜6)
重症度の把握 難しい 可能
検査できる項目数 限りあり(当院では5項目のみ) 最大13項目(当院)

どちらの検査も「陽性=アレルギー確定」ではありません。症状の経過や問診の情報と合わせて、医師が総合的に判断します。より正確な診断が必要な場合は、食物経口負荷試験を行うことがあります。

検査を受ける前に知っておきたいこと

抗ヒスタミン薬の服用について 花粉症や蕁麻疹などで抗ヒスタミン薬(アレグラ・クラリチンなど)を服用している場合、検査の反応が抑えられてしまい、正確な結果が出ないことがあります。検査前に服薬状況を必ずお知らせください。

検査できる項目には限りがあります
すべてのアレルゲンを検査できるわけではありません(当院では4-5項目のみ)。検査可能な項目については、受診時にご相談ください。

陽性でもアレルギーとは限りません
皮膚プリックテストは特異度が低い検査です。陽性反応が出ても、実際には症状が出ないケースがあります。あくまでも診断の補助として使用し、症状や他の検査結果と合わせて判断します。

こんな方におすすめです

  • 乳児や採血が難しいお子さん
  • 当日中に検査結果を知りたい方
  • 血液検査では判断しきれなかったアレルゲンを調べたい方
  • 血液検査ではわからず、生の果物・野菜での症状が気になる方(花粉-食物アレルギー症候群の疑い)

まとめ

皮膚プリックテストは、痛みが少なく・すぐに結果がわかる・乳児にも対応できる、アレルギー診断の入り口として非常に有用な検査です。血液検査や食物経口負荷試験と組み合わせることで、より正確な診断が可能になります。

「どんな検査が自分の子に合っているか知りたい」「アレルギーかどうか調べてみたい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

この記事を書いた人

三浦 陽子|カーサファミリークリニック 副院長
小児科専門医・指導医・アレルギー専門医・医学博士
→副院長のプロフィールを見る

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