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予防接種が遅れてしまった…やり直しになる?葛西の小児科医が解説

[2026.08.25]

「気づいたら、次の接種の時期を過ぎていました」「体調を崩して受けられないまま、数ヶ月経ってしまって…」「間隔が空きすぎて、最初からやり直しになるのでしょうか?」
予防接種のスケジュールが遅れてしまい、不安になって受診される保護者の方は少なくありません。「自分のせいで子どもに不利益があったのでは」と、ご自身を責めてしまう方もいらっしゃいます。
まず、いちばんお伝えしたいことがあります。
間隔が空いてしまっても、多くの場合、最初からやり直す必要はありません。気づいた時点から再開できます。今回は、予防接種が遅れたときにどうすればよいかを、具体的に解説します。

遅れても、ゼロからのやり直しにはなりません

これは、多くの保護者の方が心配される点です。「前回からかなり日数が空いてしまった」という場合も、原則として多くのワクチンは、いちから接種をやり直す必要はありません。規定の回数を接種すれば、免疫の獲得が期待できるとされています。
たとえば、3回接種のワクチンで2回目まで済んでいて、そこから半年空いてしまったとしても、3回目から再開すればよいということです。
大切なのは、間隔が空いたまま長期間放置しないことです。思い出した時点で、できるだけ早めに再開しましょう。

遅れが起こりやすい理由

予防接種のスケジュールが乱れるのは、決して珍しいことではありません。以下のような理由がよくあります。

  • 体調を崩して延期になり、そのまま忘れてしまった
  • きょうだいの世話や仕事で、受診の時間が取れなかった
  • 引っ越しや里帰りで、かかりつけが変わった
  • スケジュールが複雑で、次に何を打つのかわからなくなった
  • 「そのうち行こう」と思っているうちに時間が経った

近年は接種するワクチンの種類が増え、スケジュールがかなり複雑になっています。管理が難しくなるのは当然のことです。

注意が必要な点

「やり直しにはならない」とお伝えしましたが、いくつか気をつけたい点があります。

① 公費(無料)の対象期間には期限がある

定期接種は、国や自治体が定めた月齢・年齢の期間内であれば公費で受けられます。しかし、その期間を過ぎると自己負担(自費)になることがあります。
ワクチンによって対象期間は異なります。たとえば、ロタウィルス・B型肝炎などは、対象年齢を過ぎると接種の機会そのものがなくなるものもあります。
期限が近いワクチンから優先して接種していくことが大切です。

② 病気にかかるリスクが高まる期間ができる

接種が遅れるということは、その間、その病気に対する免疫がない状態が続くということです。
とくに0歳児の百日咳・ヒブ感染症・肺炎球菌感染症は、かかると重症化しやすい病気です。生後2ヶ月からの接種開始が推奨されているのは、そのためです。「遅れてしまった」ことを責める必要はありませんが、できるだけ早く再開することには意味があります。

遅れたときの進め方

STEP 1|母子健康手帳を持って受診する

まずは、母子健康手帳を持ってご相談ください。これまでの接種記録を確認することが出発点です。「何を打ったか覚えていない」という場合も、母子手帳を見れば正確にわかります。

STEP 2|残りのワクチンを整理する

  • どのワクチンが何回残っているか
  • 公費の期限が近いものはどれか
  • 同時接種できるものはどれか

これらを整理し、優先順位をつけて計画を立て直します。

STEP 3|同時接種でスケジュールを取り戻す

遅れを取り戻すために有効なのが同時接種です。複数のワクチンを一度に接種することで、通院回数を減らし、早く免疫をつけることができます。
「一度にたくさん打って大丈夫?」と心配される方もいらっしゃいますが、同時接種の安全性は確認されています。副反応が増えることもありません。
当院でも積極的に同時接種を行っています。詳しくは同時接種についての記事もご覧ください。

STEP 4|次回の予定を決めて帰る

その場で次回の接種日を決めておくと、また忘れてしまうことを防げます。当院ではWEB予約・LINE予約に対応していますので、ご都合に合わせてご予約いただけます。

こんなときはどうする?

Q. 体調不良で接種できないときは?

発熱している場合は延期が必要ですが、軽い鼻水や咳程度であれば接種できることが多いです。「風邪気味だから」と自己判断で延期せず、まずはご相談ください。

Q. 卵アレルギーがあるのですが、接種できますか?

卵アレルギーがあっても、ほとんどのワクチンは接種可能です。詳しくは卵アレルギーとインフルエンザワクチンの記事をご覧ください。

Q. 里帰り中に受けられませんでした

住民票のある自治体以外で接種する場合、手続きが必要なことがあります。江戸川区にお住まいの方は、区の予防接種担当にご確認ください。

Q. 何年も空いてしまいました

数年空いてしまった場合でも、多くは残りの回数を接種しましょう。ただし、対象年齢を過ぎているワクチンもありますので、まずは母子手帳を持ってご相談ください。

「今さら聞けない」と思わずにご相談ください

外来では、「こんなに遅れてしまって、怒られないか心配で…」とおっしゃる保護者の方がいらっしゃいますが、私たちは責めることはありません。予防接種のスケジュールは複雑ですし、子育て中は日々大変な中、思い通りにいかないことばかりです。
大切なのは、気づいた今から立て直すことです。遅れていること自体より、そのまま放置してしまうことのほうが心配です。
「どこから手をつけていいかわからない」という状態でも構いません。母子手帳をお持ちいただければ、一緒に整理していきます。

まとめ

ポイント 内容
遅れた場合 続きから再開できる
注意点 接種の期限があるものがある・無防備な期間ができる
進め方 母子手帳を持参 → 整理 → 同時接種で取り戻す
大切なこと 責める必要はない、今から立て直せばよい

予防接種のスケジュールでお困りの方は、葛西・西葛西・江戸川区のカーサファミリークリニックにご相談ください。南葛西・清新町・中葛西エリアからもご来院いただいています。

📌 カーサファミリークリニックでは、予防接種スケジュールのご相談・同時接種に対応しています。母子健康手帳をお持ちのうえ、ご来院ください。

カーサファミリークリニック 小児科・内科|葛西・西葛西(江戸川区) 📍 東京都江戸川区西葛西8丁目18-18(葛西防災公園北隣)
🚌 西葛西駅からバス7分・徒歩17分 🚗 駐車場4台あり
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参考文献

  • 日本小児科学会:予防接種キャッチアップスケジュール(2026年4月改訂版)
  • 政府広報オンライン:定期予防接種は遅らせずに受けましょう

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。接種の可否・スケジュールについては必ず医師にご相談ください。

この記事を書いた人

三浦 陽子|カーサファミリークリニック 副院長
小児科専門医・指導医・アレルギー専門医・医学博士
国立病院機構相模原病院にて8年間、小児アレルギーの診療・研究に従事。
→副院長のプロフィールを見る

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