【どっちを選ぶ?】ロタリックスとロタテックの違いを解説します
こんにちは、カーサファミリークリニックです。
赤ちゃんが生まれて最初に直面するワクチンスケジュールの悩み。その中でも「2種類あるけどどっちがいいの?」と聞かれることが多いのがロタウイルスワクチンです。
結論から言うと、「ロタリックス」と「ロタテック」、どちらを選んでも予防効果に大きな差はありません!
今回は、この2つのワクチンの違いと、選び方のポイントを分かりやすく整理しました。
1.ロタウィルスワクチンについて
「ロタウイルス」と言っても、実はたくさんの種類(型)が存在します。世界中で人間が感染するロタウイルスの約9割は、主要な5つの型(G1, G2, G3, G4, G9)のいずれかだと言われています。ロタウイルスは一度かかっても、別の型に感染して何度もかかることがあります。ただし、2回目以降の感染は、体が免疫を覚えているため、1回目よりも症状が軽く済むのが一般的です。
一般的な予防接種は注射ですが、ロタウイルスワクチンは「経口生ワクチン」といって、甘いシロップ状の液体を口から飲むタイプです。赤ちゃんが飲みやすいように工夫されています。ロタウィルスワクチンには、ロタリックス(1価をカバー)とロタテック(5価をカバー)の2種類があります。
2. ロタリックスとロタテックの比較表
| 項目 | ロタリックス | ロタテック |
| 接種回数 | 2回 | 3回 |
| ワクチンの種類 | 1価(ヒトロタ由来) | 5価(ウシ・ヒト組み換え) |
| 完了期限 | 生後24週(約6ヶ月)まで | 生後32週(約8ヶ月)まで |
| 1回の液量 | 1.5ml | 2.0ml |
いずれも公費で接種可能、初回接種は生後14週6日まで、接種完了期間を過ぎないよう注意
3. 効果に差はあるの?
一番気になるのが効果だと思いますが、よく「1価(1種類)」と「5価(5種類)」という言葉が出てくるため、「5種類入っている方が強いのでは?」と思われがちですが、実際は、重症化に対する効果に差はないと言われています。
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重症化を防ぐ効果は同等: どちらのワクチンも、ロタウイルスによる重症胃腸炎・脳炎を減らす効果は90%以上と非常に高いことがわかっています。必ず接種をするようにしましょう。
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守り方のスタイルの違い
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ロタリックス(1価): 最も流行する1つの型をしっかりカバーすることで、他の型にも対応できる免疫(交差免疫)をつけます。
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ロタテック(5価): 最初から流行しやすい5つの型をカバーし、直接的に免疫をつけます。予防効果が6歳ごろまであります。
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最終的な予防効果に明確な差は認められていません。スケジュールに沿ってワクチンをしっかり接種することが重要です。
4.選び方のヒント:何を優先する?
ロタリックス(2回接種)が向いている人
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早く終わらせたい: 2回で完了するため、他のワクチンとの調整が楽で、早い段階で免疫を完成させられます。
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腸重積になるリスクを極力減らしたい:ロタテックよりも接種回数が1回分減るので、副反応のリスクも1回分減ると考えることもできます。
ロタテック(3回接種)が向いている人
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期限にゆとりがほしい: 万が一、風邪などで接種が遅れてしまった場合でも、最終接種に32週まで期限があるため、公費(無料)の範囲内で完了することができます。
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軽い胃腸炎症状も予防したい: 軽症のロタウィルス胃腸炎も予防する効果があると言われています。また、少しでも長い予防効果を期待する人に向いています。
5. 知っておきたい「共通の注意点」
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1回目は生後14週6日までに!:どちらのワクチンも、腸重積症という副反応のリスクを抑えるため、早めの開始が推奨されています。生後2ヶ月になったら、他のワクチンとセットで予約するのが一般的です。
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途中で種類は変えられない:1回目にロタリックスを飲んだら、最後までロタリックスを飲む必要があります。病院によって片方しか扱っていないこともあるので、最初に確認しておきましょう。
- 副反応に腸重積:約1万人に1人の頻度で腸重積(腸の一部が、隣り合う腸の中にスッポリとはまり込んでしまう病気)になる可能性があります。接種から3週間以内に、頻回に嘔吐する・ぐったりが強い・いつもと泣き方が違う(間欠的啼泣)・血便が出る、ことが一つでもあれば早期に医療機関を受診しましょう。
6.まとめ:どっちを選んでも「正解」です!
ロタリックスとロタテックは、細かな違いはありますが、ロタウイルスから赤ちゃんを守るという力はどちらも本物です。どちらが優れているかで悩む必要はありません。かかりつけの先生の推奨や、ご自身のスケジュールに合わせて、無理のない方を選んでくださいね。
当院はどちらも準備しており、初回接種時に医師がワクチンの説明を丁寧に行います。ご不明なことは、お気軽にご相談ください。
📌 カーサファミリークリニックでは、小児科診療、ワクチン・乳幼児健診、アレルギー診療(アレルギー血液検査・食物経口負荷試験など)を行っています。
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この記事を書いた人
三浦 陽子|カーサファミリークリニック 副院長
小児科専門医・指導医・アレルギー専門医・医学博士
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