息切れ
息切れとは、呼吸が苦しく感じる状態を指します。健康な人でも、走った後や階段を上ったときなどに一時的に感じることがありますが、日常生活の中で頻繁に起こるようであれば、何らかの病気が関係している可能性があります。
特に、「以前は問題なくできていたことが、最近になって息切れするようになった」「すぐに疲れてしまうようになった」といった変化がある場合は、一度チェックしてみることをおすすめします。
息切れの原因
息切れの原因の診断は、大きく分けて4つの面からアプローチしていきます。呼吸器系(肺)、循環器系(心臓)、血液系(貧血)、その他(精神的など)に対してそれぞれ問診や検査を進めていき原因を調べていきます。それぞれの原因をすべて確認し、あてはまる原因疾患が見つかれば、それに対してアドバイスや治療を開始していきます。
以下に息切れとなる疾患をまとめています。
1. 呼吸器系
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気管支喘息:気管支が狭くなり、気道に炎症が生じている状態です。
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慢性閉塞性肺疾患(COPD):喫煙が主な原因で、肺の機能が低下します。咳や痰、労作時の息切れが徐々に進行するのが特徴です。
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肺炎:肺の感染症で、発熱、痰がでる、息が切れるなどの症状を伴います。当院で行うことのできる検査:採血(院内迅速 血算、CRPあり)、胸部レントゲン、呼吸機能検査
2. 循環器系
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心不全:心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなります。心不全となる原因は様々あります。
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狭心症・心筋梗塞:心筋への血流が不足し、胸痛や息切れを引き起こします。
- 肺塞栓症:いわゆるエコノミークラス症候群で足の血管にできた血栓が肺の血管に飛んでいく病気です。
- 心臓弁膜症:心臓の中には4つの弁があり、弁が狭窄症や逆流症を引き起こすと息切れ症状が出ることがあります。例:大動脈弁狭窄症、僧帽弁逆流症など
当院で行うことのできる検査:採血、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波、24時間ホルター心電図
3. 血液系
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貧血:酸素を運ぶヘモグロビンが不足し、体内が酸素不足になります。鉄が足りないと貧血になることがあります。
4. その他
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肥満:体重増加により、その体を動かすために、呼吸器や心臓に負担がかかり、息切れを起こします。
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ストレスや不安:自律神経の乱れなど呼吸に影響を与えます。
当院でできる検査:睡眠時無呼吸検査、24時間ホルター心電図
息切れのセルフチェック
どのような息切れがあると要注意かを以下にまとめました。
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軽い運動でも息切れを感じる(以前は大丈夫だったのに、症状を感じるようになった)
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階段の上り下りで息苦しくなる
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胸の痛みや動悸を伴う
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長引く咳や痰がある
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夜間や横になると息苦しくなる
- 基礎疾患で、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある
このようなチェックリストに該当する方は、受診し検査をお勧めします。
まとめ
息切れは、さまざまな原因で起こる症状です。気になる症状がある場合は、医療機関での診察をお勧めします。何か少しでも気になる症状がありましたら、当院まで是非ご相談ください。
記事執筆者
カーサファミリークリニック
院長 三浦 光太郎
循環器内科専門医 総合内科専門医
