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ワクチン(小児)

赤ちゃんが生まれてから、育児に追われる中でやってくるのが「予防接種」のスタートです。種類が多くて戸惑うこともあるかと思いますが、ワクチンは赤ちゃんが大きな病気にかかるのを防ぐために、必須の予防医療です。

このページでは、ワクチンの基礎知識とスケジュールについて解説します。

なぜ、生後2ヶ月からの接種が必要なの?

お母さんからもらった免疫(病気に対する抵抗力)は、成長とともに徐々に弱まっていきます。一方で、赤ちゃん自身の免疫力はまだ未熟なため、重症な感染症にかかりやすい状態です。

そのため、お母さんからの免疫が切れる時期に合わせて、生後2ヶ月から計画的にワクチンを接種し、重症な感染症を予防していく必要があります。

乳児期(0歳〜)の主なワクチン一覧(2026年1月時点)

現在、日本で推奨されている主な定期接種・任意接種のスケジュールです。ほとんどが公費による接種のため、自治体指定の予診票を使用します。

時期 推奨されるワクチン
生後2ヶ月 五種混合(①※1)、小児用肺炎球菌(①)、ロタウイルス(①)、B型肝炎(①)
生後3ヶ月 五種混合(②)、小児用肺炎球菌(②)、ロタウイルス(②)、B型肝炎(②)
生後4ヶ月 五種混合(③)、小児用肺炎球菌(③)、ロタウイルス(③※2)
生後5〜11ヶ月 BCG(結核の予防)
生後7〜10ヶ月 B型肝炎(③)
1歳〜 五種混合(④)、小児用肺炎球菌(④)、MR(麻しん・風しん混合)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜ※3

※補足

  1. 五種混合: ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ(Hib)が1本にまとまったものです。
  2. ロタウイルス: 経口ワクチンです。種類(2回接種型・3回接種型)によって回数が異なります。   
  3. おたふくかぜ: 任意接種ですが、自治体により助成がある場合が多いです。当院では、江戸川区の助成(3000円/回)を利用して2500円(利用しない場合は5500円)/回で接種できます。

ワクチンスケジュール表はこちら

スケジュールを立てるコツ

「種類が多すぎて覚えられない!」という方もご安心ください。以下のポイントを押さえておくとスムーズです。

  1. 「生後2ヶ月の誕生日」をスタート日にする

    • 一番種類が多い時期ですが、同時接種を行うことで通院回数を減らすことができます。

  2. かかりつけ医と相談する

    • 初回接種の際に、次回の予約を取るのが一番確実です。

  3. 体調不良で遅れた時は相談

    • 風邪などで予定がズレてしまっても、途中から再開できます。まずは医師に相談しましょう。

接種当日のチェックリスト

  • 持ち物: 予診票(事前にご記入ください)、母子手帳、医療証、マイナンバーカード、診察券、替えのオムツ、授乳の準備など

  • 注意点: 接種当日は、人ごみの多い場所への外出などは、できるだけ避けましょう。接種後30分程度は赤ちゃんの様子に変化がないか(アレルギー反応など)を観察してください。当院では、乳児の方のワクチンは院内で15分間経過を見ています。

Q&A:よくあるご質問

Q. 同時接種(一度に何本も打つこと)は安全ですか?

A. はい、安全です。複数のワクチンを同時に打っても、効果が落ちたり副反応が強まったりすることはありません。むしろ、スケジュールがまとまることで、早く免疫をつけられ、通院負担を減らすことができます。同時接種は推奨されています。

Q. 熱があるときはどうすればいい?

A. 37.5℃以上の発熱がある場合は接種できません。解熱後、数日あけてから体調の良い日に受けましょう。咳や鼻汁などがある場合には、事前にご相談ください。ワクチン接種当日に医師が診察をして、接種可能かを判断します。

副反応について

ワクチンを接種したあと、免疫がつく過程で一時的に体に現れる反応を「副反応」と呼びます。多くは数日以内に自然に治まりますが、事前に症状を知っておくと安心です。

1よく見られる副反応(通常、1〜3日以内に治まります)

  • 接種部位の腫れ・赤み: 刺した場所が少し硬くなったり、赤くなったりすることがあります。

  • 発熱: 接種後、一時的に38℃前後の熱が出ることがあります。

  • 機嫌が悪くなる: 赤ちゃんがぐずったり、眠りが浅くなったりすることがあります。

2. 自宅での過ごし方

  • 腫れているとき: 赤ちゃんが気にするようであれば、清潔なタオルと保冷剤で軽く冷やしてあげてください。

  • 発熱したとき: 機嫌が悪くないか、ぐったりしていないか、母乳やミルク・離乳食がとれているか確認しましょう。

  • 入浴: 接種後2-3時間以上経過していれば、お風呂に入っても大丈夫です。

3. 医療機関を受診すべき症状

以下のような様子が見られた場合は、早めにご連絡いただくか、すぐに受診できる医療機関を受診してください。

  • 発熱: 38℃以上の発熱があり機嫌が悪い・ぐったりしている・哺乳ができない・顔色が悪い、発熱が2日以上継続している。

  • 繰り返す嘔吐: 繰り返し吐き戻しがある。哺乳ができない

  • アナフィラキシー: 接種後30分以内に、じんましんが出たり、呼吸が苦しそうになったりする。

  • ぐったりしている(けいれんなど): 活気がない・ぐったりする、顔色が悪くなり、呼びかけに反応しない。

  • 強い腫れ:膝・肘関節をこえるような強い腫れがある。

副反応に関するQ&A

Q. 副反応が出やすいワクチンはありますか?

A. 小児用肺炎球菌・5種混合ワクチンは、他のワクチンに比べて接種部位の腫れや発熱の頻度がやや高い傾向にありますが、いずれも数日で回復します。

Q. 以前に熱が出た場合、次の接種は控えるべきですか?

A. いいえ、中止する必要はありません。発熱の経験があることを医師に伝えていただければ、より慎重に経過を観察しながら進めていくことができます。

最後に:予防接種は「愛情のプレゼント」

予防接種は、お子様本人を守るだけでなく、周りの家族や社会全体に病気が広がるのを防ぐ役割もあります。ワクチン接種に関して、ご不安なことがあれば、お気軽に当院へご相談ください。お子様とご家族が安心してワクチン接種をすすめていただけるよう、サポートいたします。

ワクチンに関する詳しい情報はこちら:KNOW VPD

この記事を書いた人

カーサファミリークリニック

副院長 三浦陽子

小児科専門医・アレルギー専門医

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